黒薔薇





先生の机にあったハサミを、ふりおろしてくるやつや、
椅子を投げてくるやつまでいる。

使ってくる武器は人それぞれだったが、みんな“殺す”っていう面では、心が一つだった。


「梨矩…っ。」


そのとき、あたしは気づかなかった。
後ろから、カッターナイフをもった男が迫っていることに。

刺さるっ!と思って、目をぎゅっとつぶったけど、いつまでたっても痛みはなかった。


「……くっ。」