「黒城さん、ちょっといいですか?」


休み時間になると、さっそく濱田さんが、あたしの元へとやってきた。

周りからは、好奇の目で見つめられる。


「聞いてますよね?あの人から。」


「はい。」


やっぱり、湘蘭族のやつだ。


「今日、帰りに行かないといけないんですけど、いいですか?」


「大丈夫です。」