黒薔薇





「ごめん、お待たせ。」


男が去ると、あたしは星樹たちの元へむかった。


「別に大丈夫。帰ろ。」


「うん。」


いつもみたいに、三人並んで歩く。
でも、いつもみたいに楽しめなかった。

あたしが湘蘭に……。
あたしは、誰かを守るために、強くなったのに。

……ごめんね、遼汰。