黒薔薇





「梨矩、八雲、帰ろーぜ。」


「うん。」


「ああ。」


もう三人で登下校するのが、日常になっていた。

他愛もない話をしながら、校舎を出る。

すると、正門のところに、男の人が立っているのが見えた。
誰かを待っているようだ。

なんだか胸騒ぎがする。
でも、あたしは別に関係ないし…。

普通に通り過ぎようとした。