聞きたくて 伝えたくて

「おい。大丈夫かっつてんだろ?」

そいつはどんどん前に進む。
足を引きずりながら。

「おい。待てって。」

そいつの肩を掴んで引き留める。

そいつはキョトンとした顔で俺を見る。

「その足で学校行くのはきついだろ。
乗ってけ。」

そう言うがそいつは乗ろうとせず、こっちをずっとみている。

俺はそいつをバイクに乗っけて学校に行った。