▼リセット。






涼ちゃんの運命は、変えられない?





めまぐるしくあらわれては消える思考。





子供がクレヨンで画用紙を黒く塗りつぶしていくかのように、黒々と歪でまだらな線が、ぐちゃぐちゃと私の頭を塗りつぶしていく。





…いっそ。




もうすべてを諦めてしまおうか。





涙に濡れた瞼をゆっくり閉じては、



視界に映るすべてのものから逃げようとした。





全てを、消してしまおうとした。






「…………………ぁ?」






最後の一筋。




頬が熱い水滴をはじいたと同時、





線香花火が落ちる一瞬のように光ってよぎったのは、ひとつの「考え」だった。