▼リセット。







「―――あんな終わり方するなんて、知らなかったな、あの時は」






ふいに口をついて出た感傷。







それは穏やかだった気持ちにふと、小さく暗い影を差す。






目ざとくそれを見つけた涼ちゃんが、私の頭を肩に抱き寄せた。








「…まだ終わってねーだろ。



何の奇跡かは知んねーが、俺はお前に命つないでもらってんだ」









今なら七海の一人は二人受け止められるしな、とからかいの応酬のように悪戯に笑う。






柔らかく下がった切れ長の目。



いつも涼しげな印象さえするそれは、こういう時だけ温かみを帯びる。





ふいにくらったその子供っぽい表情に、顔の中心にじわじわ熱が集まっていくのを感じて。








「…そーですか」








赤く染まっているであろう頬を隠すために、ふいと顔を反対方向に逸らした。