▼リセット。






「――――涼ちゃ」



「ふざけんな」





荒く低い声音と反比例して、背中に回された涼ちゃんの手はどこまでも柔らかで。







さえぎられた言葉に重ねて更に彼は言の葉をつむぐ。






「…ふざけんな。


関係ないもクソもねえよ。




もしかしたら、これは俺に聞かれたくない話なのかもしれない。






そこに無理やり踏み込もうとしてることは謝る。




でも、俺の前でそんな苦しそうな顔されて、放っておけるわけないだろ。









…ガキの頃から好きな女がこんなに辛そうにしてるの見て、はいそうですかって流せるわけがねーだろうが!」










そしてまた、思考は止まる。