▼リセット。

















「……――――――――っ。」







ふ、と深いところに会った意識が急に浮上してきた感覚。








止めていたような息がゆるやかに気管を通りだす。







一瞬自分が何なのかさえ分からずに、重たすぎる瞼を何とかこじ開けようとした。









その作業にかかるほんのわずかな時間。








たったそれだけの秒数のさなかに脳裏によみがえったのは、繰り返す19日のループの事。











…私が、涼ちゃんに向かって訳の分からない叫びをあげてしまったこと。









――――――今の時間は?





きしむ体の感覚を忘れて、とっさに跳ねるように体を起こした。






それと同時に視界に入ったのは、驚きと心配が入り混じったような表情で、私の傍らに座る涼ちゃんの姿。










「…………目、覚めたか。

具合は?」







安堵の混じる彼の声。





時計の時刻は午後3時。




とりあえずハアと息をつく。



ああ、よかった。
間に合った。