何度目か数えきれないほどの19日の朝。






嘲笑うようなのどかな光がいつも通りカーテン越しに差し込んでいた。






じりり、というけたたましい目覚ましが耳を打つけれど、手を伸ばして止める気力さえもわいてこない。







指先を這うようにじわじわと、全身を支配する脱力感。








(……………起き、なきゃ。)








8時まであと一分。






何度自分をせかしてみても、疲弊しきった重い頭が私の体もろとも押しつぶすせいで、






布団の上に身をおこすことすらできなくて。







―――――嗚呼、息をすることも面倒。







無力感が呼吸の感覚さえを失わせたと同時、






鳴り響く目覚ましがガシャンととまって、ふすまがいつものように開いた。