「…代償?」 耳慣れない単語を口に出して繰り返せば、 神様はくつくつとないはずの喉を鳴らした。 『きみがたった2回ループしただけで幼馴染君以外に何人の人が死んだと思う? 今だってほら、周りを見なよ。 最初の事故の倍は人が死んでる。』 言われるがままに視線を回せば血をながして苦しむ人たち、焼け焦げて動かない人だった「モノ」。 目を覆いたくなるような惨状がそこにはあって。 「…私の所為じゃ… 私の所為じゃ、ない。」 逃れるように逸らした目は、ぞっとするような恐怖に歪んだ。