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2-3と書かれたプレート。
同時にクラスのドアをくぐっても誰一人として冷やかす者はおらず。
「おはよー」と何気ない挨拶だけが教室に入ってきた私たちを出迎えた。
涼ちゃんは男子たちの中へ。
私は友達の輪の中へ。
あまりに自然に溶け込んでいって。
高校生にもなってからかうなんて子供すぎるのか、それとももう見慣れた光景なのか。
「夫婦―!!」とからかわれた小学校を、かすかになつかしく思う。
涼ちゃんと一緒に怒ったふりをしていても、正直あれは嬉しかった。
「私たち夫婦みたい?」
とわざわざ涼ちゃんのところにまで行って、仕方なくセルフでくだらない質問を口にしてみれば、
「だからお前は七海なんだよ。とっとと帰れ」と、ジャイアンも真っ青の返事とともに叩かれた。
この理不尽さと厳しいお言葉は彼の愛なのだ。
そう連日自分に言い聞かせてみるものの、一体それはいつまでもつだろうか。
仲良いな、と笑う私の友達と涼ちゃんの友達。
がやがやと響くそれをBGMにして
じんじんとかすかに痛む後頭部をさすりながら、私は悲しい思案に浸る。