どうしたらいいのか、

どうすれば涼ちゃんは死ななくて済むのか。




授業のノートもそっちのけで、家にあった白紙のノートに細かく今までの2回の行動を書き綴ってみる。








一度目はバスに乗って、涼ちゃんは生き埋めにされた。



19時まであるはずに部活がなぜか、30分以内に切りあがる。








涼ちゃんと先輩は本屋によって…




「…アレ」




ここでふと、思い当たった「あること」




本屋は私の家から徒歩10分。

行きつけのケーキ屋の隣だからよく覚えている。








つまり、学校からここに来るために、先輩もバスに一緒に乗っていたと考えるのが自然だ。









しかし学校で行われた黙祷では、涼ちゃんの名前しか呼ばれなかった。








―――バスの乗客は全員死亡したはずなのに。