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今は帰りのロングホームルーム。
先生の告げる連絡事項と雑談も、私がすべて一度聞いたもので。
終わりの礼が終わったと同時、
「涼ちゃん見て!
私0点じゃなかったよ。」と
4限目の反応を心にひっかけながら、少し上がったテスト点を彼の鼻先に突き付けてみる。
「あったりまえだろうが。
なに威張ってんだテメェ。」
涼ちゃんは何事もなかったかのように通常運転の毒舌を発揮。
薄々分かっていたけれど、落胆しないと言えば嘘になる。
『1回目のテストでは私0点だったんだよ。』
言えるはずもない言葉を喉元で飲み込んで、
ふいに思い出してしまった涼ちゃんが死んだと告げられた時のあの感覚に、ぞっと背筋を震わせる。
「…どうした?」
誤魔化すようにあいまいな笑顔を作ってしまった私を、涼ちゃんはいぶかしげに見て。
「…あ、ううん。
このままじゃ次の期末ヤバいなーって。」

