1度目になかったその表情に、場違いな期待をもって心臓が揺れる。 でも、このままじゃ涼ちゃんは死ぬんだと不意に意識は現実に引き戻される。 …今はそんなこと考えてちゃだめだ。 このままじゃ、何も変えられないんだ。 このままじゃ、涼ちゃんはここからいなくなっちゃうんだ。 揺れたそばから冷えた心臓が、ゆっくりと胃に落ちていくような気がした。