▼リセット。















家についてすぐに確認したスマホ。



16時45分、




つまり2分前に涼ちゃんからメールが来ていた。





部活が早く終わったから6時くらいには来れるとのこと。





先輩たちと本屋に寄り道してくるらしい。




「じゃあ、ご飯食べてく?
涼ちゃんの好きなオムライス作っとくよ。」




私が唯一涼ちゃんの為に覚えた料理。




ふざけてハート付きのメールを送信すれば、「サンキューな。」とニコニコマーク。




速攻で返信された珍しさもさることながら、




あの仏頂面な涼ちゃんのニコニコマークに吹き出した。





どんな顔して打ったんだろう、涼ちゃん。



聞いたらぼこぼこにされるかな、



なんてにやにやしながらボウルに卵を割り入れる。



カシャ、という小気味のいい音とともに、


二つの黄色が綺麗に並んで。




午後5時を告げるサイレンが何の気なしに耳を揺らした。