「私は、両親の居場所を知りません。今までは………ある施設にいました。その施設の人達は私のこと何てったらかしで、ご飯も餌と呼んでいました」
ある施設。
それは、あの地獄のこと。
「私はずっと、外に出たかった。でも、それは駄目だと言われていました。そんな時、私はついに限界が来ました」
堪えられなかった…。
あの生活に…。
「危険を承知で脱けだしました。脱走は成功し、木の上で身を隠していました。そのとき、あなた達が喧嘩してる声が聞こえて、見に行ったら相模さんが刺されてて…。そして、しばらく経ったのが今の現状です」
長々と話してしまった。

