部屋に入ると、ソファやテレビがあって、相模さんの部屋みたく殺風景じゃない。



「蒼ー、連れて来たよ?」



ソファで顔に雑誌を乗せ、寝ている榊原さんを起こす秋さん。



寝起きは機嫌が悪いのか、秋さんのお腹を蹴ってから起き上がった。



「秋、他の幹部連れてこい。俊は寝てるなら良い」



「はーい!」



元気良く返事すると、秋さんは部屋を出て行った。



「…ノア、お前は風呂入ってこい。そこにあるから」



「あ、はい」



お風呂…。



そんなものまであるんだ。



指さされた場所に行き、服を脱いだ。