「んで、お前何であそこにいた」 あそこ…? もしかして、喧嘩場所かな? 「…木に登ってたら声が聞こえたんです。行ってみたら、この人刺されてて…」 そういうと、榊原さんは私の顔をジッと見てきた。 な、何だろう? 変なこと言ったかな? 一応、木に登ってたってところから話したけど…。 「何で見ず知らずの奴を危険をおかしてまで助ける?」 …え? そんなこと言われてもなぁ…。