「それより君、こんなとこにいたら危ないよ」



「危ない?」



「うん。今、ちょっと暴走族同士が喧嘩してるから」



喧嘩…。



それって、



「この男は、喧嘩が終わるまでこのままなんですか?」



「まぁ、そういうことになるけど…」



悔しそう顔をする男。



そんな顔しないで…。



「…私がこの男、運びます」



「へ!? む、無理だよ!女の子が男を運ぶなんて!」



…普通だったら無理かも。



でも、鉄格子壊せた私なら多分いけると思うんだ。