マフラー

「やっぱそうだたんだ!!」
由美は、まるで世界を揺るがせるような予言が当たったかのように
自慢げにそう言った。
「なんで、分かったの？」また私は、嘘を吐いた
「瑠未の行動見てたら、誰だって分かるよ。まぁ～お互い頑張ろうね♪」
そう言って、私達は学校を出て家に帰った。

『修一』かぁ…。
なんで、あいつの名前言っちゃたんだろう？
修一は、頭が良くって、スポーツ万能で（野球は特に）
クラスの中心的存在で、俺様タイプで、四天王の1人で
そして、6年間クラスが一緒。
別にあいつの事、嫌いじゃないけど、
なんで、あいつにしたんだろう？
まぁ～いっか、しょせん嘘なんだし。
でも、嘘がばれない様にしないと、由美からの信用が無くなっちゃうし。
幸運な事に今、私の席の隣は『修一』
これをうまく利用して…。

自分で言うのも変だけど、私は変に演技が得意。
多分それは、昔からミュージカルをやっているからだと思うけど
だもんで、私は今回も演技を使う。

次の日から私のプロジェクトは、密かに始まった。