『まて、ごらぁぁ』

まだ追ってくる。

どれだけ走ったかな。

もう走る体力もなくなってきた。

けど、ここで走るのをやめたら

捕まってしまう。

あの男に・・・

声を荒らげながら追ってくる

私の・・・父親。

今日もヤられるって考えるだけで

寒気がした。

それと同時に涙が溢れてきた。

もうこんな毎日が嫌だと。

実の父親に毎日犯され

終わると根性焼き、

抵抗すると殴られる。

それの繰り返し、

もう終わりにしよう。。


「・・・つかまえた」

私の体力に限界が来て捕まってしまった。

ニヤリと笑う、父。

腕を引っ張られ
路地裏へと連れていかれ
行為が始まる。

「おとなしくしときゃーかわいいのになぁ」

って、

ほんとうに、
悔しい。てゆうか辛い。

そのままなんの抵抗もできず
最後までヤられる。

そして終わったら
ゴミのようにそこへ放置。

父はスタスタと帰っていった。

悔しくて、

辛くて、

苦しくて、

涙が止まらない。

普通に

愛されたかった。

父が変わったのは

お母さんと別れてから。

それまでは毎日お母さんに

暴行して無理やり行為を・・・

的な感じで

今はそれが私に向けられている。

私も

もう限界だわ・・・

ほんとに無理。

私は無意識のうちに

歩道橋の上にいた。