First Love ~初恋は幼なじみなんです~

それから間もなくして、試合は始まった。


「太衣希ー!がんばれー!」

「太衣希先輩、ファイトー!」


私と夢佳は、応援席から身を乗り出して応援してる。

周りでは同じ様に身を乗り出して応援している子が何人もいる。


すると突然、


「如月くーん、がんばってー!」


そんな声が近くから聞こえてきて、ビクリと肩が動いた。

声がした方を見ると、そこには先輩達がいた。


そっか、先輩達も応援に来てたんだ...。

それもそうだよね...何て言ったって今日は、あの太衣希の出る試合なんだもん。

多分、私のクラスの女子も応援に来ているはずだ。



...それにしても先輩達、何だか気合いが入ってるというか...。

うっすらとメイクしているみたい。


そんな事をぼんやりと考える...。



──ガゴンッッ!


すると太衣希がゴールを決めた。


次の瞬間、


「「「きゃー!」」」


黄色い歓声が上がる。



「流石、如月君。凄い!!」

「はぁ...カッコイイわ」


先輩達は、そんな事を口々にしながら太衣希に手を振る。


それに気付いた太衣希は、ニコッと笑うと、先輩達に小さく手を振る。

その太衣希の行動によって、さらに黄色い歓声が上がる...。