必死に手足を振って、もがくように前へ前へと進んだ。
部屋をそのまま飛び出してきたからか、靴は履いていないし、鞄も家に置いてきてしまった。
「はぁっ、…はあっ、痛っ。」
足に鈍い痛みを感じて、足裏を見てみると、石や砂利で切れていて血が滲んでいる。
「もう、嫌だ。」
走ることにも疲れ、近くにあった公園のベンチに座り込んだ。
公園内に設置されている時計を見ると、時刻はもうすぐで23時になる。
あたりは真っ暗。
せめてもの救いは街灯が数本あるくらい。
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