…千豊季のお兄さん、千紘君と帰った次の日。



先生「待ちなさーい!!」



学校はヤケに騒々しかった。

その原因は………



先生「小春!!待ちなさーい!!」

理玖「やーだね!っつか待てって言われて待つかってのー!」



無邪気な少年Kこと2年の小春 理玖(コハル リク)であった。

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昼休み…1人で図書館へ行った。

図書館と言っても第二図書館だったので人は居なかった。

1人で目的の本を広げている時だった。


ガラガラッ……


誰かが入ってきた音がしてドアを見てみるが開いた気配すらない。

可笑しいな、なんて思っているとストンと着地の音がした。

…しかもドアとは反対側……には窓しかないのだが……



??「ありゃ。珍しーね。人が居るなんてー。」

瞳瑠「こ、小春 理玖先輩ぃ!?」

理玖「だーめッ!大声ださないのー。」



と言い、私の手をグイッと引っ張ると私の口を抑え、窓から見えないように本棚を盾に隠れた。

先生はと言うと気付かず何処かへ行ってしまった。



理玖「…行ったね。」

瞳瑠「…」

理玖「…おぉっと!!ごめん!…君、名前なんてゆーの?」

瞳瑠「…1年の姫月 瞳瑠です……」

理玖「そっか1年か!はじめまして!小春 理玖っての。よろしくな!」



と自己紹介する彼は無邪気に笑っている。



瞳瑠「よろしく…お願いします…あの…」

理玖「んー?」

瞳瑠「今日はどんなイタズラを…?」



イタズラの内容が気になって聞いてみると…



理玖「ん…あぁー。えっとね、センセーの背中にね…"俺は変態だ"って書いた紙を貼ったの。シンプルでしょ?」



ニシシッと笑う彼は、ホントに無邪気で可愛かった。
ってゆうか先輩なのに可愛って…。



理玖「で瞳瑠は?何してたの?」

瞳瑠「私?ですか?…私は花言葉を調べに…」

理玖「なんていう花の?」

瞳瑠「ワックスフラワーって花です。」

理玖「あぁそれね"可愛らしさ"だよ。」

瞳瑠「うわぁ…物知りですね!」

理玖「花の図鑑は昔大好きで読んでたんだ。…君も可愛らしいよね……」

瞳瑠「え…」



少し低く小さい声に思わず身震いした。



理玖「はは!さてさてもー行かなきゃー。…あ、これ、あげる!!僕の大好物なんだよね!美味しいから食べてねー!」



と手渡されたのはチョコだった。

(この人は…カスミソウ…見たいだなー…)


可愛くて無邪気な男の子とのお昼休みでした。

カスミソウの花言葉:無邪気