…千豊季のお兄さん、千紘君と帰った次の日。
先生「待ちなさーい!!」
学校はヤケに騒々しかった。
その原因は………
先生「小春!!待ちなさーい!!」
理玖「やーだね!っつか待てって言われて待つかってのー!」
無邪気な少年Kこと2年の小春 理玖(コハル リク)であった。
-*- -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*-
昼休み…1人で図書館へ行った。
図書館と言っても第二図書館だったので人は居なかった。
1人で目的の本を広げている時だった。
ガラガラッ……
誰かが入ってきた音がしてドアを見てみるが開いた気配すらない。
可笑しいな、なんて思っているとストンと着地の音がした。
…しかもドアとは反対側……には窓しかないのだが……
??「ありゃ。珍しーね。人が居るなんてー。」
瞳瑠「こ、小春 理玖先輩ぃ!?」
理玖「だーめッ!大声ださないのー。」
と言い、私の手をグイッと引っ張ると私の口を抑え、窓から見えないように本棚を盾に隠れた。
先生はと言うと気付かず何処かへ行ってしまった。
理玖「…行ったね。」
瞳瑠「…」
理玖「…おぉっと!!ごめん!…君、名前なんてゆーの?」
瞳瑠「…1年の姫月 瞳瑠です……」
理玖「そっか1年か!はじめまして!小春 理玖っての。よろしくな!」
と自己紹介する彼は無邪気に笑っている。
瞳瑠「よろしく…お願いします…あの…」
理玖「んー?」
瞳瑠「今日はどんなイタズラを…?」
イタズラの内容が気になって聞いてみると…
理玖「ん…あぁー。えっとね、センセーの背中にね…"俺は変態だ"って書いた紙を貼ったの。シンプルでしょ?」
ニシシッと笑う彼は、ホントに無邪気で可愛かった。
ってゆうか先輩なのに可愛って…。
理玖「で瞳瑠は?何してたの?」
瞳瑠「私?ですか?…私は花言葉を調べに…」
理玖「なんていう花の?」
瞳瑠「ワックスフラワーって花です。」
理玖「あぁそれね"可愛らしさ"だよ。」
瞳瑠「うわぁ…物知りですね!」
理玖「花の図鑑は昔大好きで読んでたんだ。…君も可愛らしいよね……」
瞳瑠「え…」
少し低く小さい声に思わず身震いした。
理玖「はは!さてさてもー行かなきゃー。…あ、これ、あげる!!僕の大好物なんだよね!美味しいから食べてねー!」
と手渡されたのはチョコだった。
(この人は…カスミソウ…見たいだなー…)
可愛くて無邪気な男の子とのお昼休みでした。
カスミソウの花言葉:無邪気