桜の木がいっぱいの通学路…

今日は入学式です。私は中学生になります!
勉強、部活に……折角だから恋はしたいね…!!



千豊季「いやいや…瞳瑠前、好きとか分かんない…とか言ってなかった??」

【松原 千豊季(マツバラ チトセ)】

この子は親友です。
実は今…千豊季と中学について話していた。



瞳瑠「…そうなんだよね……(泣)」

千豊季「あ!でもでも、本当に好きな人が現れたら瞳瑠でも分かるよ!!(汗)」



ホントだろうか…
お母さんに相談すれば『学校は勉強する所だから…あまり考えないでいいのよ』なんて言われてしまった…(泣)



千豊季「私だってね、モテ無いから同じだよ!!んね!!」



いやいや…『んね!!』って言われても…



千豊季「そればっかり考えてたら、入学式集中出来ないよー!!ほらほら、行こう!!」



グイッと引っ張られたと思えば引きずられるように学校へ…
…誤解しないで欲しい所、私は学校に行くのが嫌な訳ではない。


━━━数時間後━━━


入学式も無事(?)に終え、新しい教室に入り、新しいクラスメイトの自己紹介中だ。
千豊季は同じクラスらしい。

このクラスにカッコイイ人はーっと…

…私好みは居ないな……

いや、まず私の好みって何だ。
そこから考えなくては…



千豊季「瞳瑠…?次だよ?」

瞳瑠「え?あ…」



皆の目線が私に集まる。



瞳瑠「姫月 瞳瑠です。よろしくお願いします。」