夏休みが始まり、そして明けた後も2人の恋はうまくいっていた。 喧嘩は一度もしていなかった。 京平は、本当に那を幸せにしようと努力をしていた。 …幸せに、しよう、と。 那はそんな毎日に満足していたし、これが幸せなんだって、思っていた。 まだ比較する対象がなかった。 比較する必要なんてないと思っていた。 しかし、そんな幸せだと思い込んでいた毎日は、夏休みが明けて突然変化した。