「じゃあ、打ち合わせも2人でシナリオ考えてやって欲しいんだよね~。」 潤は言った。 同調するように、恭もそうそうと頷く。 「おっけー。何時に上行けばいい?」 細かいことを3人で話しているようだった。 那には…聞こえなかった。 好きな人と2人きりになることなんて、今までなかったから。 緊張のあまり、冷や汗が背中を伝う。 ひょっとしたら表情が強張っているのではないかと、頬をさすった。 ―…どうしよう。うまく呼吸ができないよう。 この行事は確実に私にとって、忘れられない出来事になっていた。