悲しくなった那はタオルを引っつかんで、図書室を出た。


また何も知らないままだ。


自己嫌悪に陥った。




でもひとつだけわかった。

あの目は…人を恨むような、信じていないような、そんな目だった。



見たことがあった。


あの目に心あたりがあった。