図書室は思ったよりも広かった。

昼になると、暖かい日差しが窓から入ってきて心地よい雰囲気を作りだしていた。



勇気を出して踏み入れた図書室は、那を受け入れてくれるようだった。




本のいい香りと、暖かい日差し。

こそこそと静かに話される会話。


何もかもが那にとってうれしくて、心地よかった。




暖かそうな窓側の席に座りたくて、席を探した。

しかし、席はどこも人があふれていた。




(ちょっと来るの遅かったかな…)

しかたなく他の席を探そうとすると、空席が見つかる。


(やったーラッキー)





駆け寄ると、そこには…