鏡の中




理由が必ずあるんだ。



女を抱くのに、そこに愛を感じたことはない。

自分の欲求や醜い部分をさらけ出して、女は志を求める。



求められることで志は満足していた。




…寂しくないように。





誰一人として彼の寂しさに気づける女はいなかったが。






志が横でうんうんと唸って考えていると、その声に気づいたのか女は目を覚ました。




「おはよ、ゆっきー。」

また悩ましげな顔をして笑うんだ。




「おはよう…」