(何か誰かわかるもんねえのかな。)
まずは手始めに綺麗に整頓された棚を見る。
そこには見たこともないような本がずらりと並んでいた。
どうやらここの住人さんは、秀才のようだ。
そして、申し訳なくなりながらも洋服が入れてあるであろう棚の取っ手に手を伸ばす。
そこで女の部屋か男の部屋かを判断しようとした。
しかしそこには予想外に両方の服が綺麗に入れられていた。
比率的には男のほうが若干多いくらいで、棚を共有していた。
洋服の棚からは何も出てこなかった。
綺麗にベッドメイキングされたベッドを眺める。
そしてあれを自分が隠すであろう場所を、ごそごそと探す。
「ん…!」
そこには予想通り例のものが。
「んだよここの住人さんとはどうやら、思考回路が一緒らしいな。」
おもしろくなった志はお風呂場に移動した。