志がいつも那を抱きしめるときの腕は、とても力強い。 雰囲気からは、がっちりしてるものは感じ取れないのに、抱きしめる腕は…とても頼りになる腕で。 何より安心感をもたらす。 でも那は気づいてしまった。 志は…志の腕は… 震えていた。 自身に満ちていて、絶対放さないという想いが伝わってくるいつもの腕は…そこにはなかった。 那は静かに泣いた。