那はその後の記憶がまったくなくなった。 目が覚めると、どうやら自分の部屋で寝てたんだってことに気づいて。 記憶をたどって志のことを思い出して、慌てて1階に降りていって、出かけようとする。 でも…最近ずっと履いていたお気に入りのハイヒールが折れてた。 まるで自分のようだと気づいたときには、行く気がうせてた。 もう一度自分の部屋に戻ってみる。 今までと変わらないはずなのに、どうしてこうもすべて違うものに見えてしまうんだろう。 それほど…志の存在は大きかった。