嘘つきシンデレラガールと二人の偽王子!?


「そ、うなんですか」
「ちょっと仕事から距離を置いて、合コンでもして来なさいって尻を蹴飛ばしたんですが、どうやらその日に貴方達が出会ったみたいですね」
螺旋階段を登りながら、二階の手すりから下を見下ろす。

一階は、部屋の壁が一切なくて、リビングの向こうに観葉植物が少し置かれただけでベットが置かれていた。
でも一つだけが。もう一つは二階なにかな?

螺旋階段が紡さんは好きなんだろうか。
この階段も中央の柱がレトロなポスターが所々に貼っていてオシャレだ。

「スランプですか。祖母も書斎から出てきた時はスランプだったのかな。お花の手入れを夜、真っ暗になるまでやってたりしてました」

何気なくおばあちゃんの話をした途端、ドアノブを回そうとしていた手を止めた。

そしてくるりと私を向き直る。

「理恵子さんの目が悪くなったのって『MIRAGE』で活動を止めた時期だよね」

MIRAGEは祖母が最後に、一年間だけどこかのブランドの50周年に作ったブランド名だ。
まさか?
「そうです。もうお婆ちゃんは色が分かりにくくなっていて、デザインは出来ていたけど田舎に引っ込もうと準備していた時期でした」