「――まあ、上がり込んでしまったなら仕方ねーな。送ってやるから、二階でも見て行けよ」
「二階、ですか?」
「そうそう。君のハンカチもそこに浚ったままだったね。紅茶を飲んだら見に行こう」
「あああ! ハンカチ、それにリップ。そうですよ、返して下さい」
「うるせーな。接待で飲まされて頭痛-んだからぎゃあぎゃあ騒ぐな」
「俺だって飛行機でゆられてまだ時差ボケ治ってないけど、女性には当たらないけどね」
うう。この二人、とてもやりにくいです。
仲が良いのか悪いのかも良く分からない。
「っち。さっさと説明して俺は寝るぞ」
「じゃあ、先に上がろうか。二階の書斎にあるですよ」
かなり疲労しているのか、新さんは紅茶を飲むとベットに沈む。
それを上手にフォローして離れる当たり、やっぱりお互いを分かりあった兄弟なのかも。
「昨日の打ち合わせで、やっぱりまだデザインがスランプだったのがばれたんでしょうね、気晴らしに散々飲まされたみたいです」



