「決まりね。頑張ってきなさいよ。シンデレラの企画は、副社長と新くんが一番――いや、『TEIARA』が一番力を入れているんだから」
プレッシャーをかけられながらも、期待してくれているんだと塚本さんの笑顔から分かった。
期待に答えられるように頑張りたい。頑張らねば。
「はい。頑張ります」
「言質取りましたから」
何杯めか分からないロックを飲みながら、紡さんさえにこやかにプレッシャーをかける。
怖いけど、頑張らなければ。
「塚本さん!」
三人でのんびりしていたら、鈴木さんが血相を変えて会計伝票を持って来た。
「ワイン、飲み放題に入ってませんって」
「はあ? 飲み放題ッて言った店員は?」
「まだ研修中の子だったみたいで、周りの色んな声に塚本さんの言葉が聞きとれずに曖昧に返事したらしく」
「何それ!」
酔いが一気に冷めた塚本さんと何人かが文句を言いだしたが、その店員はもう帰った後だった。
研修中の人だったなんて。でもバッジも付けて無かったし普通の店員さんにしか見えなかったらしい。
それ、私も明日から契約社員のくせに制服を着るから、――耳が痛い話です。



