嘘つきシンデレラガールと二人の偽王子!?


酔っ払いが騒ぐビヤガーデンが一瞬でお城の広間に変わるような、不思議な空気が漂う。
魅せられる。
長い脚を組み変えながら微笑む、もはや才能とも言える、生まれ持った王子様の気質だ。

何気なく言っただけの言葉なのだろうに、簡単な私は反応して真っ赤になってしまったのだから。

「一緒に頑張りましょうね。企画」
「は、はい。宜しくお願いします」
「君と仕事をするの、とても楽しみにしていましたからね」

意味ありげな頬笑みも、もう私は騙されないと首を振ってへらりと笑う。

「そうだ。彼女、研修用のスーツみたいだけどウチの企画に参加する以上、やはり見た目も大事だと思う。彼女も制服でいいですよね?」
ね?と可愛らしく言われてしまって、塚本さんも頬を染める。
そんなあからさまな頬笑みにさえときめく破壊力。
恐るべし、副社長。

「もちろんよ。私もそう思っていたしね」

にっこりと笑うと私には目配せしてくれた。
契約だと分かって目立つだけだったスーツから制服になるのは嬉しい。
可愛い制服だから着こなせるか不安だけど。