嘘つきシンデレラガールと二人の偽王子!?





「はは。努力します」

やっぱり紡さんも私のその話へ持って行くんだね。
はっきり言って私にはあまり自覚ないのだけれど。

「でもジュエリーは、女性を美しくするからやはりそれに触れて仕事するのは楽しいですね。貴方は?」
「わ、私も祖母が宝石を上品に身に付けていたから、似合う女性になりたいし素敵な宝石を作るお手伝いをしたいなって」
「あはは。なんか、面接みたいになってしまいましたね。硬過ぎる」
「そうですね」

「それに、ジュエリーを身に付けるような女性に――はちょっと違うかな。宝石は君本来の美しさを引き立てるものだ。似合う女性になるのではなくて上手に自分を表現しなくては」
サラサラと私の前髪に紡ぐさんは触れる。
前髪を持ちあげられたら――猫みたいな、ちょっぴり垂れ目の甘い瞳に吸い込まれるように引き寄せられる。
「俯くのは勿体ない。貴方はきっと自信がつけば可愛いですよ」

上手に甘やかされる。
ちょっぴりこの甘くて、ふやけてしまいそうな空気は苦手かもしれない。

「はーい。副社長、芋ロック」
「ありがとうございます。塚本さんも座って飲まれて下さいね」

紡さんは私に魔法の様な甘い言葉を吐くと、涼しい顔で芋ロックの三杯目を飲みだした。