嘘つきシンデレラガールと二人の偽王子!?



「順調か素人の私には分かりませんが」
「いえーい。緩奈、アンタ飲んでる?」
「牡蠣待ちですー。今日は打ち合わせから直帰みたいです」
「副社長に芋ロック追加で!」
塚本さんがすでにもう酔っていつも大きい気が更に大きくなったままあちこちに声をかきている。
「……そうですか。昨年のSSデザインがスランプでしたからね。今回はシンデレラとテーマがある分、問題ないと良いのですが」
SS? 宝石のサイズかな? 
スランプかなんて私には分からなかったけれど、新さんなら上手に隠して私なんか気付かなさそうだ。
「全く。粗暴なくせに繊細なんだから我が弟ながら困った奴です」
「イメージ的には、新さんの方が鬼副社長してて、紡さんの方がデザイナー似合いそうですけどね」
「そうですか? まあ、俺の方が繊細洗練されたデザインを描けそうですよね」

芋ロックを飲みながら、長い足を組み変えて隙のない笑顔を向ける。

「でも、残念ながら唯一美術は3でした。だから貴方の才能に期待してるんですよ」