嘘つきシンデレラガールと二人の偽王子!?


「そんな、契約社員の身分で」
「え? 契約社員でも君は俺の会社の社員でしょ? 同じ会社で働くんだから身分とか関係ないよ。海外の会社でそんな事言ったら笑われてしまいますよ」

ちょっと待っててと、台車から荷物を持ち上げると軽々と螺旋階段を回って運んで行く。


私がうじうじと悩んでいたことを、あっさりと笑い飛ばしてくれた。
小さなことだと笑ってしまうその心の広さに、何だか私の気持ちも軽くなっていくようだった。
「緩奈さん、行きましょう。きっと塚本さんが待っているでしょう」
「はい」
「あと、あの階段は俺にとっても特別だから、やはりオシャレして登って欲しいな。スーツじゃなくて制服を渡すように塚本に言っておきましょう」
「良いんですか!?」

「つまらないルールは、変えて行かなければ、ね」

爽やかに――私の心を見透かしたように笑ってくれた。