嘘つきシンデレラガールと二人の偽王子!?


「うめえな」
「なっ 何で勝手にお弁当食べてるんですか」
螺旋階段を上がったら、開いたドアから見えたのは、私のお弁当を食べている新さんだった。

「うるせえな、お前にはそのハンバーガーがあるだろうが」
「そ、そうですけど、でも、」
出来れば食べて貰いたくなかったとか思っていたのに。

「甘い卵焼きは美味しいな」
「……じゃあ、こちら頂きます」
「里芋の煮物とか今時作って持ってくる奴居るんだな、これも美味い」
静かに食べて欲しかったけれど、まだ新さんのオーラは不機嫌そうだったので口を噤む。

塩レモンチキンのハンバーガーは、一口食べた瞬間、皮がぱりっと音を立てて味も見た目も歯ごたえも完璧だった。

「美味しいって顔に出てるぞ」
「美味しいです」
「じゃあ、もう少し言葉に出してキャーキャー騒げ。お前は婆さんか」

睨んだ新さんは、綺麗に箸を持ちながらおからハンバーグを一口で食べてしまった。

「美味しいです!」
「もっと笑え」
「おーいーしーいーでーすー」

にへらと笑うと、新さんが『ヘタクソ』と苦笑してくれて少しだけ空気が和んだ気がした。