嘘つきシンデレラガールと二人の偽王子!?



お姫様に変えてくれるのは魔法使いじゃなくて――王子様。
「何だお前、暗い暗い。俺の助手なんて新人には任せられないんだからもっと自信持って堂々としてろよ」
「……コネですもん」
「ごちゃごちゃうるせーな。コネだけならお前なんか誰か欲しいと思うか。お前にはちゃんとあるって言ってるだろうが」
「すいません」
俯くと、面倒くさそうに深く溜息を吐かれた。
それが胸を締めつける。
「あのな、お前が歓迎会で頭に付けた髪飾り、あのデザインは確かに売れたよ。売れたがな、一発で仕上げたわけじゃねーよ。何百回も描き直してしあげたんだ」
エレベーターが到着すると、開いたドアを手で抑えてくれて乱暴に目で降りろと合図した。
降りた私が螺旋階段を登らせないように、足で螺旋階段と手すりの間にバリケートを作り通せんぼされる。
「スタートラインは誰も一緒だろうが。少しは変わる努力をしろ。うじうじ面倒くせー」
バッサリ切ると、そのまま振り向かずに先に副社長室へ入っていく。
うじうじ、じとじと、後ろ向きな私に、――私だって嫌になるよ。

でもこのオフィスは、ジュエリーのように輝いている人達ばかりで、手が届かないような気がして自信なんてもてない。