嘘つきシンデレラガールと二人の偽王子!?


「気になるって」
「林田と兄貴の仲とか」

「……お似合いだと思いますけど」

まるで絵本の挿絵を飾れそうな二人だし。

「あのさ、お前ももう物語の中に入ってるって自覚ある?」

珈琲を飲みながら、行儀悪くディスクに座ると私を見下ろした。
「あ、りません」
どこか私とは違う世界の二人に、お姫様が現れただけだと思っていた。
「お前は既に俺と兄貴の婚約者候補ってこも、今回の企画もアンタの力を必要でいるってことも」
分けていたお菓子の焼きドーナツを手に取ると、角度を変えて観察しながら紙袋から取り出して噛みつく。乱暴なその動作に、私は何を言うのが正解なのか分からず視線を泳がした。
「俺はお前の方がいい。林田よりも」

その言葉に目を見開くと、新さんは意地悪そうに笑う。
「完成した宝石に興味はない。あるのは、原石」

『期待している』とプレッシャーまでかけられた。
でも原石と思った石がただの石ころだって場合もあると思うのですが。
何を根拠にあの人は自信満々に笑うのだろう。