嘘つきシンデレラガールと二人の偽王子!?



じっと此方を見る。
その、切れ長のちょっと釣り目の瞳が真っ直ぐ私を見る。

「運命だったりしてな。この前の、合コン」
「ひ。あれは合コンとかじゃ全然なかったじゃないですか」
「でも、普段なら絶対に行かねーのに、何となく行ってみたらお前が居た。綺麗な唇で誘うように俺を見ていた」
「見ていません!」
誤解を招くような言い方は、まるで私が新さんをいやらしく誘ったみたいじゃない。

「早く仕事の話してくださいよ」

今後の話と言っていたのに、話が逸れて全然違う話をしてしまっていた。
美味しすぎたパンに、珈琲をうきうきと入れながらも仕事の話は緊張してしまう。
「青とピンクをテーマカラーにジュエリーを作るから、お前に色彩の監督をお願いしようかなと思っている」
「色彩の?」
「まあ、デザインが出来たら教えるから、その時に伝える。――この肉じゃがお代わり」
「お代わりはありません」
そんな茶色のお弁当に心を持って行かれなくてもっと仕事の話をして欲しかったのにな。