嘘つきシンデレラガールと二人の偽王子!?


良く見れば、どこかの休憩室なのか小さなソファに寝かされている。社長はその向かいのソファで優雅に足を組み変えながら座り、私を見ながら優しく笑っている。

「取引先とはいえ、私は自分の社員に不誠実なことをするような輩とは取引を続ける気はない。息子に殴られて呆然としていたが仕方がないだろう。大切な婚約者にセクハラなんてされれば、二人は怒って当然だ」
んん? 今、聞きなれない言葉をキャッチした?

「大切な婚約者? 私以外にもセクハラされた方が?」
「いいや。君以外いないよ」
「……?」
「君は、理恵子さんから預かった私の息子の大事な婚約者だ」

私の息子の大事な婚約者!?
「理恵子ってうちの祖母のことでしょうか!? 大事な婚約者って!?」

「ははは。すまない。こんな事があった後なのに混乱させてしまったね。入って来てもらおうかな」
社長自ら立ち上がると、数歩歩いた先のドアをノックした。


するとドアが開いて現れたのは、弟の新さんと兄の副社長だった。