「色気のない泣き方ですね……」
やはり紡さんには呆れてしまわれたけど。
それから、内線も鳴る事もなく。
私が泣き止むまで、ずっと紡さんはだ、……抱き締めてくれました。
――後ろから抱き締められてるから鼻水だらけのブサイクな顔を見られなくて良かったけど。
落ち着いてきたら、ハンカチを渡されたので鼻水やら涙を拭くと、クッと笑われました。
――新さんが釜井さんと一緒に居た事。
――ぐちゃぐちゃした気持ち。
――私の身勝手な暴走。
全部、拙く、言葉に詰まりながらも話すと、紡さんはずっと黙って聞いてきてくれました。
「じ、自分が恥ずかしいです……」
「…………」
「釜井さんを嫌いな私のこの嫌な性格が一番嫌いです。どうして、どうして私、こんなに可愛くないんだろう」
そう言うと、紡さんは私の髪をすくい上げ、指先で遊び出した。
「だったら、答えは出てますよね?」
「うぅ……」
「別に、貴方は恥じる事ありませんよ。貴方に気を持たせるような事を散々しておいて、他の女性とデートする方が悪いです」
「で、も、でも!」
「緩奈さん、もう何も喋らないで下さい」



