嘘つきシンデレラガールと二人の偽王子!?




嗅いだ事がある。
確かにいつも仕事で一緒だからこの匂いを嗅いだ事はあったかもしれない。

でも、こんなに強く香った日を私は覚えている。
あの歓迎会の時だ。
(助けてくれて、運んでくれたのって――新さん?)

心臓が大きく高鳴る。
私の才能を褒めてくれた厳しい人。
私の茶色いお弁当を美味しいと強奪してくれる人。
こうやって私を抱き抱えて――守ってくれる人。

新さん、貴方が――私の恋のお相手ですか?



そんな事、言えるわけもなく何を迷言を言っているのか、自分が憐れでおかしくなる。

でも、胸には確かに熱い思いが消えずに燻っていた。