たった今、新さんが私にくれた言葉を打ち消された気分。
紡さんの肩に手を置いて、二人が並んでカメラを覗きこむ姿は見ていてあまり楽しいものではなかった。
「気になる?」
「何がですか」
「あの二人の仲」
「別に。私には関係ないですし!」
そう言うと、新さんがしかめっ面を壊して噴き出すように笑った。
「お前。分かりやす過ぎ。――変わったなっ」
「何がですか!」
同じことを一度新さんに聞かれたことがあるけれど、あの時は自分がこんなに二人に深く関わると思っていなかった。
だから今も後悔してるんだ。
いつの間に私は勘違いしてしまったのかと。
「ねえ、ケータリング呼んでるんだけど、廊下でバイキングしてもいいよね?」
「昨日、会社に確認の電話が来ましたよ、勝手に呼ばないでください」
「決まりっ じゃあ、チームのみなさん、お昼にしましょ」
林田さんの声かけで、昼食もどうやら一緒にするらしい。
特集を組むってことは映画公開まではこの雑誌と付き合うんだから親睦は仕方が無いのかもしれないけれど。
二人を見ると、二日酔いの次の日みたいに胸がもやもやする。



