編集長が取材に来ると言う事で、未公開デザインの半分以上を副社長室へ隠しデータも絶対に公開しないように朝礼で伝達があった。
「あの女、口が達者だからな。気をつけろよ」
「新さんまで脅す……」
「そういや、今日は弁当ないだろ。どーする?」
「適当に買います」
流石に段ボールは持って歩けなかったので野菜はあの豪邸へ置いてきた。
新さん達が起きたら送るだの一緒に出社するだの言うだろうから飛び起きていつもより早い電車に乗った。
だから今が今日の初会話なのだけど、皆が居る前で泊まったことがばれるような会話は慎んでほしい。
「ここんとこ忙しかったから、兄貴に何か驕らせようか。チーム全員分」
「いいですね。昨日の件もありますし」
二人でにやりと笑うと、ドアをノックされた。
新さんがどうぞと声をかけると、紡さんと――林田麻里亜さんが入ってきた。
その後ろからカメラを持ったスタッフさんも入って来る。
「『Me』の編集長の林田です。まあ今さら自己紹介しませんが宜しくお願い致します」



